
幼いころ、シルバニアファミリーやリカちゃん人形、トミカなどのミニチュアの玩具で遊んだ経験はありますか?小さな家の中に人形を寝かせ、キッチンで料理を作らせ、家族そろって食卓を囲ませる。あるいは、道路を走るミニカーに行き先や役割を与える。私たちは手のひらに収まるほどの小さな世界の中で、自由に物語を作り出していました。
そこでは、できないことも思い通りにいかないこともありません。すべてが自分の想像力ひとつで動き完結する世界です。ミニチュアという存在は自分の理想や願望を投影できる「もう一つの世界」を私たちに与えてくれていたのではないでしょうか。
今回のVol.51では、そんなミニチュアの世界に改めて入り込んでみたいと考えました。子どものころに無意識のうちに触れていた小さな世界を大人になった今見つめ直すことで、そこに込められていた感情や意味が少し違った形で立ち上がってくるかもしれません。
あのころの気持ちを思い出しながら、懐かしさとともに読んでいただけたら幸いです。